火山にはまる
作品に必要な材料が集まらないこともあって、ジタバタしてもしょうがないので、ずっと気になっていた活火山を登り始めました。 といってもまだ十勝岳と雌阿寒岳を登ったくらいです。 写真は全て雌阿寒岳
本当に木の中に僕の求めているものが全てあると思っていました。今もそう思っています。活火山をひとりではあはあと息を上げながら登り、バタバタと倒れている巨木や、その中で立つ木、頂上に行くにつれて次第に低くなる草と木。 マグマがそのまま固まったような岩、そして吸い込むと気持ち悪くなる噴煙。 生成していないものはないことに気がついたように思い、生命というものの捉え方が少し広がったろうな気がしました。 例えば樹木は自らの死をいつ認識するのでしょうか、いつまでも死んでなどいないのかもしれないと思ったりしながら、、、 何か、新しい自分の表し方を探っています。
阿寒の森は本当にすごい。ひどく濃密なのにあっけらかんと乾いていて、何か泣けてくる。それもやはり活火山が近くにあるから、より生死の際にいるようで、勝手に歩きながら燃え上がってくる。
円空も蝦夷地に来た際に樽前山や羊蹄山に登っているらしい。噴火を鎮める祈祷のためというが、どういう思いだったんだろう。