ある時から木の中を彫ることを始めました。
身体を潜らせて彫り進めるうちに、
少しづつ広がる割れ目から光が差し込んだときに感じたのは、
木そのものが内にあるたましいを解き放とうとしていることでした。
老いた木が生き残るために、
内部を自ら腐敗させて空洞化させるように、
私はその一部となり、
木のたましいが光とともに運ばれる
一瞬のうちにいるのです。
Title:
太陽のふね(mother's boat)
Date:
2020
Material:
木(柳)
Size:
h170 x w560 x d150 (cm)